高校教師の準備体操

数学専攻の大学生が高校教師になる前にいろいろまとめておくためのブログ。先生の心構え、授業、教員採用試験など。

部活動問題について聞いたこと 他都道府県への異動も視野に入れておけ

8月の定例サークル内で教員の都道府県をまたぐ異動(採用試験を受け直して別の自治体にいくこと)に関する話題があったので忘備録としてまとめる。

 

あまり表に出る話ではないが、公立学校の教員も、採用試験を受け直して他の都道府県へ異動する例がある。理由としては結婚や親の介護、はたまた人間関係のこじれ、部活動などがあるようだ。

今年私の住んでいる県へ移ってきたA先生とお話ができた。このA先生が異動してきたのは部活動が理由とのこと。いま流行りのブラック部活動というやつか!と話を聞いてみたが、やはり部活動は割に合わない活動だったとのことだ。

・採用2年目からあまりやりたくない部活動を持つことになり、土日がすべて潰れた。

・できるだけ早く帰って8時ごろ帰宅、授業の準備で11時ぐらいまでかかり、そこから部活動のメニューを考える。1時をすぎることも多々あった。

・毎日の生活に余裕がない。常に何か詰まっている感じがする。

指導力のなさで生徒が付いてこないので面白くない。(指導力がないからいかんのだ、もっと部活動の勉強をしろ、という偉そうな先生からのプレッシャーもある)

・体育館部活で体育の偉そうな先生にペコペコするのが嫌。

・付き合っていた彼女がいたが、全然共有できる時間がなく、結局別れた(部活動だけが原因ではないが、大きな原因の1つになっているのは間違いない)。

・部活動の勉強で自費で少なくとも20万円ほどDVDや書籍、関連の備品を購入した。

・地区の役員の先生から、役員になるように執拗にいわれる(役員になると、大会運営に携わることが増え、もっと忙しくなる。いまはベテランが抜けていく時期なので、組織にどんどん若手を入れたいのだ。)

 ・・・すごい!俺も高校のとき部活やってたけど先生たちやっぱ大変だったんだな! 

 

A先生は担任が一回り終わるキリのいいところでこちらの県に受験し直し、合格して一切の人間関係を切ってきたということであった。おそらくそのまま同じ県に残留していたら、部活動の役員に引きづりこまれて奴隷のような教員生活が続いてたであろうと語る。

 

A先生いわく、部活動に対しては勝ち組の教員と負け組の教員がいるとのこと。勝ち組は自分の好きな競技で、量や内容も楽しくできるもの。本人が適度だと感じているのであればこれはその教員も生徒もラッキーだ。

また、消極的な勝ち組パターンもある。メインの顧問が一生懸命で、その下について名ばかり顧問をする作戦だ。年に数回のサポートをするだけでなぜか生徒に(形式的にではあるがメイン顧問からの指導により)感謝され、基本土日はしっかり休みを確保、という恵まれまくりの環境。もしくは、そもそも活動が活発でない部活動を持つというのも勝ち組パターンだ。

 

ある程度長く教員をやって手の抜き方を知っている者は、部活動に対して勝ち組パターンになろうとする。労力のかかることはできるだけ誰かに押し付ける。結局しわ寄せが来るのは抵抗することを知らない若手だ。

 

A先生はこの県へ採用が決まった後、意向を伝える秋の面談で、部活動は積極的にはやりたくないと伝えたそうである。いまは部活動が活発でない学校にいて、土日も基本的にはしっかりある生活をしているそうである。

 

A先生からのアドバイス。どんな状況の学校に行くかは運である。特に部活動について、自分にフィットする学校であれば楽しくやれるが、そうでない場合は苦痛を感じる時間を相当時間覚悟しなくてはいけない。楽しくやれればいうことはない。しかし一定数、不幸な過ごし方をして(統計には現れないものも含めて)休みが全くなく、精神的につらい思いをしている者もいる。もし教員を目ざすのであれば、「他の都道府県への受験」または「転職」もできる、ということを覚えておくとよい。

世の中には公務員が嫌いで叩きたがる人が多いので、こういう話は「お前教員辞めろ」的な議論にもなりやすいが、気にしてはいけない。自分の人生なのだから。奴隷になる確率を下げ、しっかりと自分の力が発揮できる環境に身を置けるようにしよう。

 

綺麗事抜きのご意見、ありがとうございました。。。