高校教師の準備体操

数学専攻の大学生が高校教師になる前にいろいろまとめておくためのブログ。先生の心構え、授業、大学数学、高校数学、教員採用試験など。

平成29年度採用(平成28年実施)埼玉県 教員採用試験 2次試験の論作文

埼玉県の教員採用試験の論作文、この試験はなんのためにあるのか?

 

それは

まとまった、まともな日本語が書けるか?

を試すためである。

 受験生は「まともな日本語」をテーマに沿って400字かくことが要求される。教員(に限らず社会人もだが)は、文章を書く場面が現場であるので、その力をみようということだ。

 

 試験をする側の立場で考えて見る。埼玉の2次試験の受験者は高校だけで1000名を超える。ということは高校の区分だけで1000枚以上の原稿用紙が集まることになる。採点する人数(各県立高校の管理職かな?)はどれぐらいだろうか?あくまで予想であるが100名も動員をかけることはできないだろう。多くて50名ほど?一人で採点でなく複数名となれば、一人で数十枚単位で論作文を見なければいけなくなる。

 要するに、じっくりと読んであげる余裕はないのだ。意味不明な書き方がしてある場合に、「ここはこういうことかな?」などフォローする余裕はない。即座に評価の「論理性・明瞭性」のような項目で低い評価が付けられて終わりだ。採点側の気持ちになって、きちんとテーマに即したわかりやすい明瞭な文章を書く必要がある。小説を書くのではないので、こだわりを出してわけのわからない変な文章を書くとダメだ。おそらく、評価項目として

「分量」

「誤字・脱字」

「テーマに正対しているか」

「論理的か」

「明瞭か」

などが常識的に考えられる。字の間違いや分量は文章の中身以前の問題なのでここでつまらないミスをしないようにしよう。とにかく、わかりやすく、丁寧に。

 

 

さて、過去問をざっとみてみると、次のようになっている

H27・・・高校生のキャリア意識の棒グラフを見て、課題を読み取り、教員としてどうとりくむか(400字・60分)

H26・・・いじめ防止にどう取り組むか(全校種共通・800字・45分)

H25・・・長文を読んで著者の主張をまとめ、それをどう学校の実践に生かすか(400字・60分)

H24・・・長文を読んで著者の主張をまとめ、それをどう学校の実践に生かすか(400字・60分)

H23・・・長文を読んで著者の主張をまとめ、それをどう学校の実践に生かすか(400字・60分)

H22・・・長文を読んで著者の主張をまとめ、それをどう学校の実践に生かすか(400字・60分)

 

H26年実施から大きく形が変わってきたことがわかる。H25まで長らく実施していた、長文をよんでまとめてどういかすかパターンの復活も考慮しておいたほうがよいと思われる。H26は県の取り組みのアピールとしての意味もあったのか、一人原稿用紙2枚の分量で相当大変な採点作業だったのではないか。

 

今年考えられるのは次の2パターン。60分・400字は公式資料で発表済みである。

①長文を読んで、筆者の主張まとめ、学校にどういかすかをかく。

②統計資料を読んで、分析し、学校で取り組むかをかく。

 

個人的には②の方が楽ですが、去年統計資料がでているので今年は長文が出ると予想。

 

(論述の型)

①の場合

とにかく長文をちゃんと読んで著者が何言いたいかを読み取る。

(第一段落)100字ちょいで著者の主張要約

(第二段落)200字程度で自分がどう現場に生かしたいかかく(ホームルームで、部活動で、授業で、実践できそうな場面を想像してかく)

(第三段落)50字ちょいでまとめる(埼玉県の教員として頑張っていく、というようなこと)

 

上のように3つの構成となっていることをはっきりさせれば、採点者は「論理的」な構造であると受け取ってくれる可能性が高まるだろう。当日魔が差して変なアレンジをすることはやめよう。また、当日はあらかじめ原稿用紙を4ブロックに分割しておくのがよい。第一段落は最初のブロックを超える程度でかき、第二段落は第2、第3ブロックを超える程度、最後の段落は残りのスペースが程よく埋まるように書こう(分量で減点されるようなことが無いように、最後の行までくるように調整しよう)

 

②の場合

統計データをよく見て、読み取れること。極端に他よりも少ないとか多いとか、変化が激しいとかポイントになりそうなところに注目

(第一段落)100字ちょいでデータから読み取れる課題など要約

(第二段落)200字程度で自分が課題に対してどう実践するかを書く

(第三段落)50字ちょいでまとめる

 

専門の勉強と違い、これは数日前からの対策でもなんとかなりそうです。上の構造を意識して、5テーマほど書く練習をしておけばどんなに文章がダメな人でも平均点は取れるでしょう。来年の試験のときは、1週間前ぐらいから練習しておこう。