高校教師の準備体操

数学専攻の大学生が高校教師になる前にいろいろまとめておくためのブログ。先生の心構え、授業、大学数学、高校数学、教員採用試験など。

2017年8月実施の埼玉県教員採用試験を受ける人へ

長らくブログを更新していませんでした。

いろいろと考えた結果、私は大学院へ進学することに決めたので、今年使う予定だった、(先輩から受け継いだ)去年の教員採用試験の受験情報は必要なくなりました。

 

ということで必要なみなさんは参考にしてください(特定されそうな内容は省略しています。そうした細かい内容は少しずつ薄めてブログにかくことにします)。たまたまですが、今日が埼玉県の1次の合格発表の日ですね。受かった方はおめでとうございます。

 

数学は以下の内容で行われた。

2次試験

8月6日(土)

専門試験(150)、論文試験(50)、集団討論(40)、適性検査(?)

 

8月7日(日)

個人面接(50)

 

8月17日(水)

集団面接(60)

 

( )内は配点

 

○専門試験

2次試験のスタートは専門試験から。ここは最初の試験になるので、この後に続く試験で精神的にも余裕が持てるように対策したい。以前のブログでも書いたような気がするが、時間がタイトなので、戦略が重要。

第1問は指導案だが、これはまともに考えていると時間が足りず無理ゲーなので、型を押さえて時間をかけずに回答すること。第2問以降は簡単な大学入試レベルの問題なのでふつうにがんばる。第2問以降は本当の学力なので、足りてない人はこの数週間の対策ではどうにもならないので合格は難しい。配点150もあるからね。この問題に時間をしっかりかけるようにするためにも、第1問の指導案を機械的に処理すること。

 

○論文試験

次は論文試験。去年(2016)は400字だったが、今年から分量が増えるそう。ただこれも根本的にはテーマを複数持って臨めば対応できる。高校生が書くような小論文のレベルで平均点は余裕で取れる。

 

○集団討論

これは初日の午後。弁当をはさむ。昼の時点でどの受験生とグループになるかわかるので、昼の時間で彼ら彼女らと話せるようにしておくとよいと思われる。去年(2016)はジグソー法による形式で行われた。教室にして入れた番号の席に座らされる。7人で1つの教室だが、まず4人・3人の小グループにわかれてそれぞれ資料A,Bを読み込んでそれぞれのグループで話をする。(10分程度) そのあと机を全体で話せるように移動させて(この時に机の移動は受験生にさせる)、話をはじめる。司会などは決めずに自由に話すように促される。

ここでは、内容がどうこうとかよりも面接に臨む態度が重要。自分がいくら自信をもっていても、一人で長く話すのはNG。他の人にもたくさん話させようとする態度が大事。と、当たり前のことだと思うのだが、必ず一つのグループに1人はおかしな(変わった)出しゃばる方が混ざっている(そういう人は落ちている)。なぜか他県からきている現職の人とかはかなり言うことが深みがあって強いと言っていたが、大学生でも積極的に参加しようという態度が大事。

 

○適性検査

これはクソゲー。意味ないが、なかなか廃止できずに今に残っている謎の試験。これで悪かった場合落とせるのか?と疑問。ただ適当にやりすぎるとサイコパスとか変な判定がでるかもしれないので普通にやろう。

 

○個人面接

試験管2人。時間は30分。

冒頭は用意された質問を形式的に言っていくスタイル。こちら側の答えとあまり合わないような場合でも決められた文言で聞いてくるため、不自然になる場面も。冒頭はおそらくアイスブレーキングで評価にも直接関係しないと思われるため、端的に答えるほうがスムーズ。知識系については、公務員の服務や教育公務員の基礎知識、埼玉県の教育施策の特徴など。過去問の質問集をしっかりやればカバーできる。正直面接で知識聞いてどうするって思うが。生徒指導系は具体的な場面が設定されてどうするかを答える。生徒が急に教室から飛び出したら?とか。これも正直過去問からでているそうなので、納得いく模範回答を作っておこう。去年の先輩は9割は過去問から、と言ってました。

 

○集団面接

面接官3人。5人で1班。入室時に、思考力を失った運動系部員のように大きな声で挨拶をする人間が多数いたそうだが、常識的な大きさでよい。そんなところは得点に影響せず、むしろ融通の利かない人間だと思われるので辞めたほうがいいだろう、とのこと。最初1分程度で自己PR。念のため30秒バージョンと2分バージョンもあると完璧だと思われる。挙手させる場合と順に当てる場合がある。面接官3人のうち1人は揚げ足取りをする、いわゆる圧迫面接。ただ、これは発言内容が軽い場合で、しっかりと理由が言えている場合はそれほど言ってこない。自分自身でよく分かってないことや甘い発言の場合は攻撃されまくって慌てて終了。

なぜ教師になりたいか→「数学の楽しさを教えたい」→塾講師の方がいいのではないか→「・・・」

数学がわからない生徒どうするか→「個別で教える」→基本的に一斉授業が多くて時間が作れない場合はどうするか→「・・・」

「・・・」とならないように頑張ってください。思いつきレベルの発言は大体撃破されます。

 

いろいろ書きましたが、過去問の研究がとても有用であったとしきりに先輩が言っておりました。いま手元に市販の過去問が無い型はやばいですよ(先輩は4月に一般・専門数学・論文面接の3冊を揃えていました)。ある人とない人で相当対策に差がつくと思います。本気で考えているのならばすみやかに買いましょう!(と思ったらアマゾンにもうない!残念!)

(2017/8/6追記:紀伊国屋(新宿、さいたま新都心)でまだ売っているようです。集団面接は配点高いのでまだ逆転の可能性あり!まだ手元にない人は急いでGETしよう。)

 

質問解答例などはまた時間があったら載せます。では、がんばってください。

 

 

 

埼玉県 2016年度(2017年度採用)公立高等学校採用試験 まとめ

しばらくブログを非公開にしておりました。発表前なので念のため、ということだったのです。

 

無事先輩が受かりました。最終判定が2Aということで、合格者の中でも半分より上の区分だったようです。

 

先日採用予定者の説明会があり、いろいろな書類の提出と勤務地希望などについての面談が行われたそうです。いよいよって感じですね。

 

以下、来年度私が受ける際に参考になりそうなことをメモしていきたいと思います。

 

※受験教科は高校の数学です。他の教科は同じような倍率であれば参考になるかと思います。

1次試験(一般教養、専門教養)

〇一般教養

必要なところを一定以上時間かければ確実に合格点が取れます。

ただし、どこをどれだけやればいいかをはっきり決めないとキリがありません。

では、何をやればいいか?

2467h.hateblo.jp

上の記事で書いたように、

 

 をしっかりやるのがオススメ。薄い問題集だが、試験範囲がほぼすべてカバーできる。これ以外の出題の時は勘でやるしかないですが、そこは割り切りです。本当に全部の問題をカバーするためには分厚い問題集なんかをやらなきゃいけないかもしれませんが現実的ではありません(他県の超高倍率採用試験であればそこまで考えないといけないかもしれませんが、倍率7~8倍以下の採用試験ではそこまでは不要だといってました)

 

問題の構造については

2467h.hateblo.jpを参考に。この埼玉県の1次の教養試験の問題構成は一生変わらないと思います。

 

〇専門教養

ここは専門ですから頑張りましょう。教科書レベル、4択。ここができない人は先生になってはいけません。

 

2次試験1日目(専門、論作文、集団討論、適性試験

 〇専門

記述式の専門です。70分で6題、そんなに余裕ないですが、これも難問はでないので頑張りたいところです。1題は指導案をかきます。指導案の型をしっかり押さえてスムーズに処理して数学に時間をかけられるようにしましょう。指導案の書き方についてはこちら

2467h.hateblo.jp

聞いたところによると、埼玉県の専門は難しくできているということです。合格者でも4割~5割程度(60点~75点)で受かっているひともいるようです(そういう方は面接がいいわけですが)。

これは現役生に有利だと言えると思います。ここで150満点のうち8割程度?(120点ぐらい)とることができれば、面接が高い方(経験があっていろいろネタを話せる人とか)にも勝負できるでしょう。

 

〇論作文

たーちんさん、今年は50点満点のうちの30点だったとのことです。おそらく5点刻みなのでしょう。ここは文章力に特に自信のある人でない限りは30点ぐらいとれればいいやで割り切ってもいいのでは。文章力が普通以下の人は、かくネタを複数もっておき、形式や誤字で減点されないようにする程度の準備でいいと思います。ここは対策に時間かけてもコスパ悪いです。普通にやれば30点、あとはいくら頑張っても20点しか上がりません。

 

〇集団討論

ここは戦略が重要です。戦い方で勝敗が決まります。

ズバリ、貢献できる人に高得点が付きます。

 

2016年度の形式は、以下の通りでした。7人程度の班で入室、さらに3人と4人のグループA、グループBで分かれ、それぞれグループAは資料A、グループBは資料Bを読み込みます。グループA、B内でのそれぞれの話し合いの後に、7人のグループに戻り、提示された問題について解決方法などを話していきます。埼玉県推奨のジクソー法ですね。

 

先輩いわく、「話しすぎる人」は落ちていたとのこと。いかに周りを巻き込んで話ができるかが大事。空気読んでみなさんが議論に参加できるようにしましょう。教員はチームプレーが大事なのです。

 

〇適性検査

ここは時間内にきちんと終われば大丈夫だそうです。先輩は多少自分の性格をごまかして「いい人化」して答えたけど大丈夫だったようです。

ちなみに、この検査ははっきり言って無駄です。なぜやっているかというと、「去年もやっていたから」です。採用試験で優秀な人材を取りたいと謳っている以上、多くの人間がやらなくてもいいと分かっていても、試験内容を減らすことができないのです。ここに組織のジレンマが見え隠れします。

 

2次試験2日目(個人面接)

〇個人面接

多数の受験生がいて平等にしようとしているためか、面接官の質問内容はテンプレが多い。圧迫でもない。現役生は熱意を伝えるのが大事。ここは過去問や面接対策の本などで想定質問を100ほどにまとめて、それに対する自分の答えをまとめるという作業をしておけばある程度の点数がもらえる。面接はある程度は暗記です。

 

2次試験3日目(集団面接)

〇集団面接

5人ごとのグループに分かれて面接。面接官が質問して、順に答えたり挙手で答えたりさまざま。30秒の自己PRからはじまり、教科指導、生徒指導などよくある質問がほとんど。ここは現実的でないような解答の際には面接官からの突っ込みが結構入る。

 

最後に、たーちん先輩の得点ですが、はっきり答えてしまうと特定されかねないということで少し幅を持った形でかいておきます。

 

1次試験

教養 82/100

専門 80点台/100

 

総合得点 160点台 総合評価1A

 

2次

筆記 110点台/150

面接 120点台/150

論文  30/50

総合得点 260点台/350点 総合評価2A

 

 

 

 

 

 

 

埼玉県集団面接の対策

明日から集団面接があるということなのですが、学科の先輩とその対策をしたので、メモ!まず、そもそもなぜこの試験はあるのか?先輩と話し合って、

 

教育委員会(事務局)の人が実際に受験生をみたいから

 

だという結論に至った。先日の個人面接、集団討論は面接官が管理職だ。というかこれだけの大人数の受験生をさばくには、各校から動員をかけて管理職にやってもらうしかなかったのだ。集団でのふるまい、個人への質問もそこで済んでいるので、2次試験はそれだけで終了してもいいような気がするのだが、それだけだと

教育委員会の人(特に人事課の人?)」

が面接に関してノータッチになってしまう。ということで別の形でまた面接を設定しよう、でも人事課の人間は限られている。じゃあ効率よく見れるように、ということで集団面接が設定されているのだ。(集団面接の形式だと時間は50分ほど?で5人だから一人当たり10分という計算になり、個人面接より効率的になる)人事課の人間がなにを見たいか。おそらく、

 

要するにこの人どんな特徴があるの?何ができるの?

 

ということではないか。場面指導とか埼玉県の施策知ってるかとかは個人面接で聞いていたそうなのでまた聞かれることはないだろう(一応準備はしておくけど)。むしろ、それよりその人の特徴がでるようなことを聞くはずだ。先日に調書なる追加書類を提出したということなので、その中のことを聞くかもしれない。とにかく、アピールできることを用意しておこう。ということで、大前提の準備として

 

○自己PR(30秒バージョン、1分間バージョン)をできるようにしておく。ここで自分の特徴をスムーズに話せるようにしておく(時間的に絶対に1分間より長くはない)

 

ここからは聞かれそうな質問を考える。きりがないので、考え方としては、

 

 その場で考えて答えられることはそこで答える。わからないとどうしようもない問題と、急に聞かれると動揺しそうな問題

 

だけを対策する。以下の想定質問1〜10を頭に入れて、それ以外はその場のノリで対応することにするといいかな!

 

 

想定質問1 埼玉県の求める教師像について

 ⇨以下の3つ

  人間性豊か(健康、明るい)

  情熱(+使命感)

  専門性(わかりやすい指導)

先日の個人面接の雰囲気からいって、面接官はいちいち一字一句確認しないそうだ。キーワードだけポンと言えればよさそう。よって求める教師像は上の3つ 人間性・情熱・専門性 と覚えておく(ちなみにこの教師像は埼玉でなくてもどこの自治体でもほとんど同じような感じです。どこの自治体もやることはそんなに変わらないのだから当然ですが)

 

想定質問2 第二次生きる力と絆の埼玉教育プラン

 ⇨集団面接は5人ずつだと思われるので、1人1つずつ言え、なんて出されるかもね。ここも、「細かい文言までは言えませんけど〜」ぐらい前置きして、キーワードだけ言えればOK(そもそも、あの長さの文章を普通の記憶力で言えるはずがないし、言えても覚えてきた感でて不自然すぎる)

これはこのブログでも再三にわたって出てきたように、つぎの5分野!

 ・確かな学力(+自立する力)

 ・心と体

 ・学校の環境充実

 ・家庭と地域

 ・生涯の学び、スポーツ

 

ちなみに今年は重点施策として、確かな学力の分野から「確かな学力」「グローバル化対応」「自立する人材」がある。

(2017/8/6追記 上記の情報はH28のものだが、今年H29も重点施策に変更なし

http://www.pref.saitama.lg.jp/f2203/juuten.html)

 

想定質問3 埼玉県の良いところはどんなところか

 ⇨物価が安い割、都心にもアクセスがよい(東部)、災害に強い(西部)ぐらいかな

 

想定質問4 教育長の名前と、何を考えている人か

教育長年頭挨拶 埼玉県教育委員会教育長 関根 郁夫 - 埼玉県教育委員会

 ⇨関根郁夫さん。今年はじめの挨拶で言っていたことは、以下の2点

 アクティブ・ラーニング強化したい!

 自助でも公助でもなく共助が大事だ!

(H29/8/6追記 6月に教育長が変わった。東京の人らしいです。なお、4月〜6月まで、教育長ポストに人がいないという謎の事態が発生していたそうです。こんな細かいことは聞かれないでしょう。

県教育委員会教育長に 小松氏が就任 - 埼玉県

東京新聞:県教育長に小松氏 県議会委が同意、不在解消へ:埼玉(TOKYO Web))

 

想定質問5 埼玉県の特徴的な教育で知っているものは?

 ⇨小4〜中3まですべての生徒を対象に学習状況調査を毎年やることになっている。経年での個票がもらえるので一人一人変化がわかる点が画期的。

 

想定質問6 全国学力調査で埼玉県の結果は?

平成27年度全国学力・学習状況調査の結果について - 埼玉県(リンク切れ。役人さん、しっかりお願いします。)

 ⇨・正答率75パーセント以上の問題については全国と同様、しかし正答率75パーセント未満の問題は全国よりもできない。要するに「簡単なのはできてる。でも難しいのはダメ。」

  ・数学と理科で無回答が多い

  ・中学で「まったく勉強しない」生徒が全国より多い

 

想定質問7 公務員の義務は?

 ⇨当たり前すぎて逆にでてこないかも。

 身分上の義務5 信用失墜行為ダメ、秘密を守る、政治活動ダメ、ストライキダメ、副業ダメ

 職務上の義務3 服務の宣誓、上司の命令に従う、職務に専念する

 

くだらないんですけど、身分上の義務5って

 さ さらに収入を得るのはダメ(副業ダメ)

 し 信用失墜行為ダメ

 す ストライキダメ

 せ 政治活動ダメ

 そ そーっとしておく秘密(秘密を守る)

なんて覚えられるかも。

 

想定質問8 国際的な学力調査知ってるものを答えよ

 ⇨PISA (OECD主催) 3年ごと、15歳対象、読解力リテラシー、数学リテラシー科学リテラシーを図る。日本は数学は7位、読解と科学は4位で上昇傾向。

  TIMSS(ティムズ) 4年ごと、小4と中2 数学と理科

 

想定質問9 学習指導要領数学の目標は?

 ⇨ キーワードとしては、

 数学的活動、体系的な理解、数学的に考察表現、創造性の基礎、数学のよさを認識、数学的論拠に基づいて判断

 

想定質問10 確かな学力って何?誰が言い始めたの?

 ⇨確かな学力=知識+活用・表現の能力+意欲 (H8の中央教育審議会答申から)

 

 

1年前の採用試験でシミュレーションするっていいわ〜〜

 

 

埼玉県 教員採用試験 数学科指導案の書き方について(更新)

埼玉県 教員採用試験の2次試験の専門試験は70分間。

第1問目が指導案問題、残り5問が大学入試風の数学の問題だ。

 

当然のことながら、高得点を目指すには、大学入試風の5問にきっちり取り組む必要がある。

 

問題になってくるのが第1問の指導案問題だ。

 

ここで時間を使っているようだと、落ちる。

 

指導案問題は配点は高くない。よって第1問を無視したいところだが、教員採用試験で0がつく大問があるのはさすがによくないだろう。ということで、最低限平均点をとり、かつ時間は10分以内で、という解き方ができる方法を考える。

 

まず埼玉県の指導案のお手本ということで、

埼玉県総合教育センターHP

学習指導案データベース - 埼玉県立総合教育センター 

というところから、高校の数学の中から探すと、4つでてきて、そのうち

http://www.center.spec.ed.jp/?action=multidatabase_action_main_filedownload&download_flag=1&upload_id=5956&metadata_id=20

なる三角比の指導案が参考になりそう(今年は三角比はでないけれど)

 

問題文が例年「次の内容を取り扱う場合の授業展開例を示しなさい。また、その際の指導上の留意点及び評価も書きなさい」ということなので、上の指導案も参考にしつつ、次のような手順でかくことにする。

 

指導案問題を解く手順

 

まず、どんな問題であっても次のように記号の説明をかく。

左半分の 学習活動 のはじめに

○は発問や働きかけ

◉は予想される生徒の反応、活動

とかく。

右半分の 指導上の留意点及び評価 のはじめに

・は指導上の留意点

※は評価

とかく。展開はこの4つの記号をつかって書いていく

 

ここからは、

問題の解法手順を分解(①、②、③ぐらいの3つに分解できるとよい)

→それぞれに生徒の反応、指導上の留意点、評価の3つをくっつけたセットを作る

という手順で紙を埋めていく。

 

例えば「二次不等式$x^2+x-2<0$を解け」という課題であれば、次のように3つに手順を分解できる

 

二次方程式$x^2+x-2=0$を解く

②上の解が二次関数$y=x^2+x-2$と$x$軸との交点であることに気をつけてグラフかく

③もとの二次不等式の不等号をみて$x$軸の上か下、どちらに注目するか判断して、その対応する$x$の範囲をかく

 

上の①、②、③それぞれに対して、4つの部品(○発問や働きかけ、◉生徒の反応、・指導上の留意点、※評価)をくっつける。

たとえば ①二次方程式$x^2+x-2=0$を解く であれば、

 

二次方程式$x^2+x-2=0$の解き方をきく (ここは教員の行動に書き換えるだけ)

 

◉「因数分解すればよい」(生徒の想定の反応をかく。セリフでもよい)

 

・二次不等式を解く前に二次方程式を解く必要があることを伝える(指導のコツ)

 

二次方程式の解法を理解している【知識・理解】

 

・・・・のようになる。これを②とか③でも同様にかけばよい。これである程度埋まる。

 

ちなみに評価については次の4つ。それぞれ文末だけ気をつけよう。

【関心・意欲・態度】文末が「〜しようとする」

【数学的な見方考え方】「〜できる」

【数学的な技能】「〜できる」

【知識・理解】「〜を理解している」

 

 

なお、協同出版の過去問の解答例は詳しくかきすぎです(しかも指示されていない問題を自分で追加なんかしちゃってる)。指導案だけで30分間ぐらい使えるのなら話は別だけれど、たっと10分程度しか使えないので、現実的ではありません。(過去問題集は売り物だからどうしても詳しい解説になってしまうのはしょうがないですがね)

 

そもそも、10分間で指導案をかかせるのに無理があるのです。実際はあーだこーだ考えながらやるもので、制限時間内にあせってやるものではないのです。

 

あくまで採用試験向けと割り切って、最低限のかきかたとか評価がわかっているのをアピールするための題材と考える。

 

わりきり大事です。チャチャっと仕上げて数学の問題やりましょう。

 

 

 

 

 

 

教員採用試験は殺人的倍率のところは避けよう

現職の先生からの話。

 

今年もいろんな自治体で倍率がでていますが、自治体・教科によっては

 

殺人的倍率

 

となっているところが多数あります。高校数学だけでみても、

 

受験者68名 採用 若干名

 

とか

 

受験者171名 採用 8名

 

とか。(枠が少ない地方は高校数学だけの集計を出していないところが多いようです。というか受験者数すら公表していないところも複数ありました。)

 

いや〜無理だよ。もちろん、受かる人は受かるのだから頑張ろうとかかっこいいこと言っててもいいけれど、20倍以上もあるような試験は普通の努力では受からないです。民間の試験なら複数受験が可能だけれど、教員は1つしか受けない人が多い。落ちてから、臨任などあればいいけれど、無かったらフリーターですよ?これはリスキーです。

 

ということで、私も含めて現大学3年生のサークル仲間に、現職の先生が言われたことをまとめます。

 

①10倍越えの自治体は受からないと思え

(夢を追い求めて受けるのはその人の自由で、構わないけれど、そこを受けることで、もっと受かりやすい自治体への受験機会を1つ失っていることも忘れるな)

 

②現実的な倍率の大都市圏の受験を考えよ

(事情により地元受けろ圧力が強いなら、併願せよ。落ちたらフリーターでもいいのか、受かって数年後に戻ると説得せよ)

 

③勉強する気があるなら大学院へ行け

純粋に研究しようとする人間からすれば邪道だが、大学院を考えることで教員採用試験の受験機会を6倍に増やすことができる。どういうことか?(前提として大学院に行けるだけの勉強はしていると仮定。大学院はいま定員割れのところばかり。大学院の試験を落ちるのは相当何もしていない人です)

以下のように計画する

大学4年生で ・・・地元 と 大都市圏 受験。および大学院も受験

大学院1年生で ・・地元 と 大都市圏 

大学院2年生で ・・地元 と 大都市圏 

 

おわかりだろうか?教員採用試験を1回きりと考えるのでなく、大学4年、および大学院在学中の3年間を使って受け続けるのだ。1年で2箇所ずつ受ける予定にしておけば、6回の受験機会を確保できる。倍率が7〜8倍程度以下の自治体をからめておけばこれはかなり現実的なプランだ。なお、

 

「でも、大学4年とか大学院1年でもし受かったら、大学院を辞めないといけないんでしょ?」

 

という言ってしまう人は制度の勉強が足りない。本当に教員になりたいならもっとしくみを知っておこう。

 大学院の在学中、あるいは大学院進学予定の時点で受かった場合は、多くの自治体で特例制度があり、大学院修了まで採用をキープして待ってくれる。だから安心して大学院は勉強・研究を続けることができる。(そもそもその特例があるのかどうかを過去の募集要項などでチェックしておく必要があります)

 

殺人的倍率の自治体を考えている受験生、難しいことにチャレンジすることはすばらしいです。努力している人の姿は素敵です。でも、現実をもうすこし考えてください。落ちることも十分考えられます。フリーターになるよりも、他の自治体でも教壇に立つことの方があなたの今後にプラスになると思いませんか?将来受け直すこともできるのです。もう少し視野を広げて上のような考えをしてみるのもいいのではないでしょうか?

 

ちなみに、おれは地元=大都市圏だけどな!

 

 

このブログを採用試験前に書くことについて

このブログに採用試験の対策を書くのは、まとめていく過程で、自分の頭に対策方法とか知識を入れていくのにはとても有効なのですが、一つ思うのが、

 

他の受験生に有利な情報を流している?

 

ということ。今年は受験しないから関係無いのですが、来年いざ受験というときに、いろいろ効率を考えて実践したことが他の受験生も知っているとなると結果的に自分が不利になるのでは?という、器の小さいことをふと思ってしまいました。

 

というのも、このブログ、普段ほとんどアクセスが無いのにも関わらず、採用試験の前後と合格発表の前後だけで数千単位のアクセスがあったものですから。意外に見ているひとがいるわけです。

 

優秀な人はこんなブログなんか見ても見なくても関係無いのですが、私のように最小の努力で受かろうと考えている人にとっては結構有用な情報かも?と思うのです。

 

まだ先の話ですが来年は、自分用に書くことは非公開、公開する内容はぼんやりと、という形になると思っています。ブログかくことで自分の合格可能性が左右されるこのないように。

 

このブログは他の方のためでなく、自分の理解のためにかいています。

もちろん、意図的に嘘を書いて他の受験生を混乱させたり無駄な対策をさようとしたりなんてことは良心に反するのでしませんけど。

みる方は、今後も、あくまで、自己責任でお願いします。信用しないでください。

 

平成29年度採用(平成28年実施)埼玉県 教員採用試験 2次試験の論作文

埼玉県の教員採用試験の論作文、この試験はなんのためにあるのか?

 

それは

まとまった、まともな日本語が書けるか?

を試すためである。

 受験生は「まともな日本語」をテーマに沿って400字かくことが要求される。教員(に限らず社会人もだが)は、文章を書く場面が現場であるので、その力をみようということだ。

 

 試験をする側の立場で考えて見る。埼玉の2次試験の受験者は高校だけで1000名を超える。ということは高校の区分だけで1000枚以上の原稿用紙が集まることになる。採点する人数(各県立高校の管理職かな?)はどれぐらいだろうか?あくまで予想であるが100名も動員をかけることはできないだろう。多くて50名ほど?一人で採点でなく複数名となれば、一人で数十枚単位で論作文を見なければいけなくなる。

 要するに、じっくりと読んであげる余裕はないのだ。意味不明な書き方がしてある場合に、「ここはこういうことかな?」などフォローする余裕はない。即座に評価の「論理性・明瞭性」のような項目で低い評価が付けられて終わりだ。採点側の気持ちになって、きちんとテーマに即したわかりやすい明瞭な文章を書く必要がある。小説を書くのではないので、こだわりを出してわけのわからない変な文章を書くとダメだ。おそらく、評価項目として

「分量」

「誤字・脱字」

「テーマに正対しているか」

「論理的か」

「明瞭か」

などが常識的に考えられる。字の間違いや分量は文章の中身以前の問題なのでここでつまらないミスをしないようにしよう。とにかく、わかりやすく、丁寧に。

 

 

さて、過去問をざっとみてみると、次のようになっている

H27・・・高校生のキャリア意識の棒グラフを見て、課題を読み取り、教員としてどうとりくむか(400字・60分)

H26・・・いじめ防止にどう取り組むか(全校種共通・800字・45分)

H25・・・長文を読んで著者の主張をまとめ、それをどう学校の実践に生かすか(400字・60分)

H24・・・長文を読んで著者の主張をまとめ、それをどう学校の実践に生かすか(400字・60分)

H23・・・長文を読んで著者の主張をまとめ、それをどう学校の実践に生かすか(400字・60分)

H22・・・長文を読んで著者の主張をまとめ、それをどう学校の実践に生かすか(400字・60分)

 

H26年実施から大きく形が変わってきたことがわかる。H25まで長らく実施していた、長文をよんでまとめてどういかすかパターンの復活も考慮しておいたほうがよいと思われる。H26は県の取り組みのアピールとしての意味もあったのか、一人原稿用紙2枚の分量で相当大変な採点作業だったのではないか。

 

今年考えられるのは次の2パターン。60分・400字は公式資料で発表済みである。

①長文を読んで、筆者の主張まとめ、学校にどういかすかをかく。

②統計資料を読んで、分析し、学校で取り組むかをかく。

 

個人的には②の方が楽ですが、去年統計資料がでているので今年は長文が出ると予想。

 

(論述の型)

①の場合

とにかく長文をちゃんと読んで著者が何言いたいかを読み取る。

(第一段落)100字ちょいで著者の主張要約

(第二段落)200字程度で自分がどう現場に生かしたいかかく(ホームルームで、部活動で、授業で、実践できそうな場面を想像してかく)

(第三段落)50字ちょいでまとめる(埼玉県の教員として頑張っていく、というようなこと)

 

上のように3つの構成となっていることをはっきりさせれば、採点者は「論理的」な構造であると受け取ってくれる可能性が高まるだろう。当日魔が差して変なアレンジをすることはやめよう。また、当日はあらかじめ原稿用紙を4ブロックに分割しておくのがよい。第一段落は最初のブロックを超える程度でかき、第二段落は第2、第3ブロックを超える程度、最後の段落は残りのスペースが程よく埋まるように書こう(分量で減点されるようなことが無いように、最後の行までくるように調整しよう)

 

②の場合

統計データをよく見て、読み取れること。極端に他よりも少ないとか多いとか、変化が激しいとかポイントになりそうなところに注目

(第一段落)100字ちょいでデータから読み取れる課題など要約

(第二段落)200字程度で自分が課題に対してどう実践するかを書く

(第三段落)50字ちょいでまとめる

 

専門の勉強と違い、これは数日前からの対策でもなんとかなりそうです。上の構造を意識して、5テーマほど書く練習をしておけばどんなに文章がダメな人でも平均点は取れるでしょう。来年の試験のときは、1週間前ぐらいから練習しておこう。